サロンでの光脱毛や医療脱毛(永久脱毛)を受ける場合、脱毛後に肌荒れが起きる可能性がございます。
肌荒れにも色々種類があると思いますが、特に起きやすい症状として毛嚢炎といった症状があげられます。
私は医師や医療従事者ではございませんので、実体験をベースとした解説になることをご了承ください。
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毛嚢炎とは?
まずは毛嚢炎(毛包炎とも呼ばれます)について詳しく説明していきましょう。
- レーザーや光などで肌にダメージが与えられる
- 肌が弱ったことで毛穴に雑菌が入る
- 毛嚢炎発生
①レーザーや光などで肌にダメージが与えられる
レーザーや光は黒いもの(メラニン色素)に反応するような仕組みになっておりますが、肌へのダメージが全くないわけではございません。
そのため、肌表面のバリア機能(常在菌)がレーザーや光によって低下してしまうのです。
レーザーや光の強さには強弱をつけることができ、出力を抑えれば肌へのダメージは減りますが、その分脱毛効果が下がってしまうことがございます。
適切なレベルでの照射は施術者の腕の見せどころでもあります。

②肌が弱ったことで毛穴に雑菌が入る
レーザーや光の照射により、肌表面のバリア機能が低下します。
肌表面のバリア機能が低下したことにより、毛穴の奥の毛包と呼ばれる部分にブドウ球菌と呼ばれる雑菌が入り込むようになってしまいます。
ブドウ球菌とは常在菌であり、どの方の肌にも存在する菌なのですが、何らかの原因で肌が弱くなった時に悪さをする菌でもあります。
また、脱毛後は肌のバリア機能が低下しとても乾燥しますので保湿が必須となります。
③毛嚢炎発生
ブドウ球菌が毛包に入り込み、大量のブツブツやニキビのようなものができると毛嚢炎の完成です。
白い膿を持ったブツブツや、赤みをおびたブツブツなど毛嚢炎にもいくつか種類があるようです。
毛嚢炎は二キビとも言えますが、ニキビの方が広義の意味で使われる言葉らしく、全ての二キビを毛嚢炎とは言えないようです。
サロン脱毛よりも医療脱毛の方が毛嚢炎が発生しやすい
毛嚢炎が発生しやすいのは断然医療脱毛です。
これはサロン脱毛と医療脱毛の光やレーザーの出力(パワー)に差があるからです。
サロンの光脱毛は医師が不在でも施術することができるため、出力が極端に抑えられております。
出力は法律で管理されており、医師が不在のサロンでは強い出力で施術することができないのです。
一方の医療脱毛では、医師の管理下のもと施術が行われますので、ある程度強い出力で施術することが認められております。
光やレーザーの出力が高いほうが肌へのダメージも大きいため、医療脱毛の方が毛嚢炎も出来やすいというわけです。
光やレーザーの出力のメリット・デメリット
医療脱毛の方が毛嚢炎が出来やすいというと、医療脱毛にメリットを感じなくなってしまいますが、出力(パワー)が高い医療脱毛と出力が低いサロン脱毛でそれぞれにメリット・デメリットが存在します。
- 出力が高いことのメリット(医療脱毛)
- 出力が高いことのデメリット(医療脱毛)
- 出力が低いことのメリット(サロン脱毛)
- 出力が低いことのデメリット(サロン脱毛)
①出力が高いことのメリット(医療脱毛)
出力が高いことの最大のメリットは脱毛効果が高いということです。
永久脱毛と呼称できることが認められているのは医療脱毛だけであり、その永久性が認められております。
男性の濃くて太い毛などにはとても相性が良く、早く脱毛を終えたい方には非常に向いております。
2.出力が高いことのデメリット(医療脱毛)
一方で、出力が高いことにもデメリットはございます。
それは先程も申し上げた毛嚢炎ができやすいという点です。
出力が高いがゆえに、肌のダメージを与えバリアを破壊してしまうのがデメリットといえるでしょう。
さらには出力が高いことで施術時の痛みが強いこともデメリットと言えます。
3.出力が低いことのメリット(サロン脱毛)
出力が低いことのメリットは毛嚢炎が出来にくいこと、そして痛みが弱いことが挙げられます。
医師が不在のため、毛嚢炎などのトラブルにサロンは対処することができません。
そのため、毛嚢炎などの肌荒れができない範囲で施術しているという訳です。
出力が弱いことで医療脱毛と比べると痛みも格段に落ちることも大きなメリットと言えるでしょう。
4.出力が低いことのデメリット(サロン脱毛)
出力が低いことの最大のデメリットは脱毛効果が医療脱毛と比べると低い点にあるでしょう。
特に男性の毛の場合、太くて濃い毛を対象とすると脱毛完了までにかなりの時間を要す可能性がございます。
メリットも大きいため一長一短ではございますが、メリット・デメリットをよく理解しておく必要がありそうです。

その点をどう考えるかで、医療脱毛とサロン脱毛のどちらを選ぶかが決まりそうです。
毛嚢炎ができてしまった時の対処法は?
医療脱毛に通われている方の場合
医療脱毛に通われている方の場合、医師や看護師の方が対応してくださるので、よく指示を確認しておきましょう。
具体的にはステロイドなどの薬を処方して対応してくださるクリニックがほとんどだと思います。
個人的な対処法としては、症状が強く出ている場合のみ2~3日ステロイドを肌に塗布します。
症状が出ていないときは薬は塗らないのですが、肌バリアが破壊され乾燥しやすくなっているため、脱毛後は必ずしっかりと保湿しております。(不純物の少ないワセリンを塗っております。)
基本的には1週間も経てばだいぶ落ち着いてくるものなので、そこまで大きな心配をする必要はないと思います。
あまりに症状が強く出ている方は医師や看護師の方に指示を仰いだ方が良いと思いますが、体感的には症状が強く出たとしても、薬を塗らずとも数日で勝手に治っていく印象を覚えております。(ワセリンは塗ります!)
あくまで個人の体験談だということを踏まえて欲しいのですが、あまりに重度の症状でなければ、保湿さえ怠らなければ毛嚢炎は自然に治るものだと思います。
重度といってもどの程度か分かりづらいかもしれませんが、私の体験から申し上げますと、ヒゲの脱毛後であればブツブツが20~30個程度できることは結構あると思います。(毛が濃い時ほど毛嚢炎ができやすいと思いますので、脱毛回数の浅い方はこのぐらい出来ても不思議ではないと思います。)
その程度であれば保湿して様子を見るか、2~3日薬を塗ることで症状が収まっていく気がします。
サロン脱毛に通われている方の場合
サロン脱毛に通われている方の場合、医師が不在のため薬の処方をしてもらうことができません。
もし毛嚢炎が発症して気になるようでしたら、別途でクリニック(皮膚科)に通う必要がございます。
ただし、先程も申し上げましたが、よほど重度の症状でない限りには保湿や市販のステロイドでも対応できると思います。
脱毛後の肌荒れ対策として保湿はとても重要だと思いますので、サロン脱毛へ通っている方ほど意識して保湿するようにしましょう!
重症化するケースは珍しい様ですが、脱毛後のケアがとても重要なので、しっかりと保湿しましょう。
毛嚢炎が好きな管理人
個人的に思いますのが、毛嚢炎が出ている時の方が脱毛効果が高い気がします。
必ずしもそうではないと思いますが、好転反応に近いようなイメージを持っております。
何が言いたいかと申しますと、
毛嚢炎ができる=肌へのダメージがあり肌バリアが破壊されている=出力が高い=脱毛効果が高い
といった印象です。
もちろん肌が荒れるのは嫌ですし、ブツブツになった状態を他人に見られたくはないのですが、毛嚢炎が発生しなかった時に限って、あまり毛が抜けなかったということを何度も経験しているため、このような結論に至っております。
毛嚢炎が好きというのは語弊があるかもしれませんが、毛嚢炎があった方が確実に脱毛効果があると思えるのです。
もちろん毛嚢炎が発生しなかったとしても脱毛効果は当然にあると思います。
しかし、効果の程度を考えたときにそのように感じるということです。
これは筋トレに似ているような気がしておりまして、筋トレ後に筋肉痛がきた方が効果を実感しやすいと思います。
筋肉痛がこないと追い込みが足りなかったのか?と思ってしまいますが、実際には効果があるようです。
とはいえ、しっかりと筋トレすれば筋肉痛がこないことの方が珍しいため、やはり効果は少ないように思えてしまいます。
話が脱線しましたが、以上のような理由から管理人の私は毛嚢炎が発生することが嫌いではございません!
毛嚢炎が多く発生するのは毛が濃い時期なので、毛が薄くなってくると物理的にも精神的にも負担が減ると思います。
まとめ
毛嚢炎の対処法に関しては主に2点です。
- しっかりと保湿すること
- ステロイドを塗布
基本的にはこの2点で対応していくことになります!
あまりに症状が強く出てしまう方は、皮膚科等で医師の指示を仰いだ方が良いと思いますが、通常程度の毛嚢炎であれば1週間も経つとかなり落ち着いてきます。
ブツブツがたくさん出ることで慌ててしまう方も多いと思いますが、割とすぐに治る症状なので、あまり気にせずにしっかりと保湿して対応していきましょう。


