サロン脱毛(光脱毛)や医療脱毛(永久脱毛)では、1度の施術で脱毛が完了することはございません。
どちらの脱毛方法であっても、何度も何度も施術を重ねることで効果が現れるのです。
元々毛が薄い方であれば、1年程度で脱毛が完了する方もいらっしゃいますが、毛深い方の場合には数年かかることもございます。
どうしてそんなに期間がかかるのかというと、脱毛は「毎日」や「毎週」施術が受けれるものではないためです。
前回の施術後から少なくとも1ヶ月間隔、最も多いのが2ヶ月間隔、場合によっては3ヶ月以上の間隔を空けなければ効率よく脱毛することが出来ないのです。
今回は脱毛経験者の立場から、正しい脱毛ペースをご紹介できればと思います。
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脱毛の正しいペースとは?
脱毛の正しいペースは概ね2ヶ月に1度
いきなり結論から申し上げますが、脱毛は概ね2ヶ月に1度のペースで施術を受けてもらうのが最も良いといえるでしょう!
特に脱毛初心者でまだ毛が濃い方の場合、2ヶ月に1度のペースで施術を受けると効率よく脱毛することができます。
脱毛部位によっても施術ペースは異なるのですが、そこまで細かく厳密に脱毛ペースを守る必要性はないです。
そもそも脱毛後に施術間隔を空けるのは毛周期というものが存在するからです。
毛周期には成長期・退行期・休止期の3つの期間が存在し、このうち脱毛の効果があるのは成長期の毛のみとなります。
毛周期は部位によっても異なりますが、おおよそ2ヶ月程度で生え変わる毛が多いです。
毛周期には個人差があり、1本1本の毛全てに毛周期が存在しますが、脱毛する上でこれら1本1本の毛の毛周期を調べていたらキリがございません。
また、隣り合った毛であったとしても毛周期は異なりますので、退行期や休止期手前の毛を避けながら脱毛することは不可能に近いです。
そのため、2ヶ月ごとに脱毛するという期間はあくまで目安であり、そこまで厳密に守る必要性がないのです。
毛周期のうち成長期の毛のみが脱毛効果がある
2ヶ月ごとの脱毛ペースを厳密に守る必要がないと申し上げましたが、脱毛の効率を考えたときに、2ヶ月よりも少ない期間で脱毛を行うことはあまり効率が良いとは言えません。
毛周期のうち脱毛の効果があるのは成長期と呼ばれる毛のみであり、表面に出ている毛の多くは成長期の毛です。
表面に出ている毛は毛の総量の20%ほどだと言われておりますので、5回か6回脱毛を繰り返すことで脱毛を完了することができるというのが理論上のお話しです。(成長期の毛でも脱毛効果が出ないことがございます。)
つまり、正しい脱毛のペースとは成長期に合わせて脱毛することを指すのです。
仮に前回の脱毛から1ヶ月程度で脱毛した場合、成長期の毛が生え揃っていないため、脱毛できる量が減ってしまいます。
成長期の毛のサイクルが2ヶ月程度の部位が多いため、少なくとも2ヶ月は脱毛間隔を空けることが最も効率が良いと言えるわけです。
肌へのダメージも配慮している
脱毛はレーザーや光の出力が高いほど、肌へのダメージが大きくなります。
毎週のように脱毛を繰り返すことは肌へのダメージが蓄積されてしまい、好ましくありません。
サロン脱毛や医療脱毛であれば、少なくとも1ヶ月は期間を空けて欲しいとアナウンスされるのは肌へのダメージにも配慮しているためです。
毛周期に合わせて2ヶ月ほど期間を空けていれば、前回の脱毛で負った肌ダメージも回復していると思います。
すぐに脱毛したいからといって、あまりに次の脱毛までの間隔が早いと、予期せぬ肌トラブルが起こる可能性がございますのでご注意ください。
各脱毛方法の脱毛ペースをご紹介
毛周期を考慮した結果、概ね2ヶ月おきに脱毛することは効率が良いのですが、脱毛方法によっても脱毛ペースを考慮したほうが良いです。
- サロン脱毛(光脱毛)の場合の脱毛ペース
- 医療脱毛(レーザー脱毛)の場合の脱毛ペース
- 家庭用脱毛器(ケノン)の場合の脱毛ペース
①サロン脱毛(光脱毛)の場合の脱毛ペース
サロン脱毛の大きな特徴は料金が安いことと痛みが少ないことです。
上記はとても大きなメリットではありますが、デメリットとして照射の出力(パワー)が弱いことが挙げられます。
光の出力が弱いため痛みが少ないのですが、その分脱毛効果が出にくい場合がございます。
一方で、光の出力が弱いということは、当然肌へのダメージも少なくなります。
脱毛後の肌の状態と脱毛効果を考えた場合、サロン脱毛であれば1ヶ月や1ヶ月半程度の間隔で脱毛しても良いかもしれません。
サロンによっては2ヶ月は必ず期間を空けて下さいという所もございますので、「私はどうしても1ヶ月ごとに施術したいんだ」という方は、よく調べてから受診した方が良さそうです。
②医療脱毛(レーザー脱毛)の場合の脱毛ペース
医療脱毛(レーザー脱毛)はとても脱毛効果が高い脱毛方法です。
永久脱毛と呼ばれることもあり、男性の濃いヒゲなどにも非常に効果的です。
費用が高いことと痛みが強いことがデメリットですが、その代償として永久脱毛の効果が保証されております。
サロン脱毛と比べると、医療脱毛はレーザーの出力(パワー)が高いため、肌へのダメージが大きいです。
肌へのダメージが大きいということは、脱毛後の間隔を長めに取る必要がございますので、脱毛間隔は2ヶ月以上、場合によっては3ヶ月空けても良いかもしれません。
医療脱毛の場合、どうしても肌が荒れやすいため、ご自分の肌の状態を確認した上で施術することを検討してみましょう。
③家庭用脱毛器(ケノン)の場合の脱毛ペース
家庭用脱毛器であるケノンは自宅で簡単に光脱毛をすることができます。
サロンやクリニックで医療脱毛を受けることと比べると、非常に安価であるのが特徴です。
また、自宅で人知れずに脱毛できるといったメリットもございます。
デメリットには光の出力(パワー)がサロン脱毛よりもさらに弱い点が挙げられます。
光の出力が弱いケノンでは2週間に1度施術することができます。
私の場合、自己責任ではございますが、多い時には1週間に1度施術しておりました。
家庭用脱毛器は本気を出せば毎日施術することも可能ですが、肌へのダメージが少ないとはいえ、過度な脱毛は控えるのが賢明だと思います。
脱毛回数が多い方の脱毛ペース
脱毛回数が増えてきた方の場合、2ヶ月に1度のペースを守るよりも自分の毛の生え方を確認した上で、脱毛を受けた方が良いです。
毛の本数が少なくなってくると、毛が濃い時期と薄い時期がハッキリしてきます。
毛が薄い(成長期の毛が少ない)時期に脱毛することは脱毛効率が悪いため、毛がある程度生え揃ってから(成長期の毛が増えてから)脱毛をした方が効率が良いのです。
脱毛回数の多い方が脱毛の効果を感じづらくなった時は、脱毛ペースに気をつけると効果を感じやすくなると思います。
脱毛上級者の方は2ヶ月という脱毛ペースに縛られるのではなく、3ヶ月、さらには半年ごとなど、より長期の期間をもって脱毛することも検討してみましょう。
脱毛のベテランになってきた時点で、自分の毛の生え方にも注目するようにしましょう。
サロンやクリニックが許すのであれば1ヶ月に1度脱毛するのが最も脱毛効果が高い
最も早く脱毛を終えたい方の場合、1ヶ月に1度脱毛するのが最も早く脱毛を終える方法になります。
脱毛効率(脱毛の頻度や金銭的負担など)を考えると、2ヶ月に1度の脱毛ペースが理想と言えるのですが、一刻も早く脱毛したいとなると話は変わってきます。
成長期の毛は2ヶ月に1度のサイクルと申し上げましたが、同じ部位であっても毛周期が同じとは限りません。
例えばヒゲ脱毛の場合、表面に出ている成長期の毛を処理しても、脱毛の1ヶ月後にはある程度毛が生えていることでしょう。
これはヒゲ脱毛時には成長期で無かった毛たちが、成長期の毛として生えてきているためです。
脱毛後1ヶ月では成長期の毛が生え揃っているわけではないため、この段階で脱毛すると脱毛効率は落ちますが、毛深ければ毛深いほど脱毛効果が出にくいため、毛が少ない状態の時に脱毛すると、脱毛効果が出やすくなるといったメリットがございます。
つまり、肌へのダメージを度外視するのであれば、1ヶ月に1度脱毛したほうが脱毛効果を実感しやすくなるのは間違いないと思います。
ただし、サロンやクリニックの多くは1ヶ月に1度の脱毛を認めていないという難点がございます。(中小規模のクリニックやサロンであれば、1ヶ月に1度の脱毛を認めているところもございます。)
また、先ほども申し上げましたが、脱毛効率を考えると、施術時間等の拘束時間が増えること、そして金銭的負担が大きくなってしまうというデメリットがございます。
これらのデメリットを踏まえつつ、サロンやクリニックで毎月施術を受けるのは、あくまで最速で脱毛を終えたい方の手段だと覚えておきましょう。
最速での脱毛完了を取るか、金銭面での最安値を取るか、他にも痛みが少ない脱毛方法を選ぶのかなど、脱毛における選択肢はたくさんございますので、ご自分の状況に合った脱毛方法を選択するようにしましょう。
正しい脱毛のペースは2ヶ月に1回!?まとめ
大前提として2ヶ月に1回の脱毛ペースを守っておけば、安定した脱毛効果を得ることができるでしょう。
脱毛上級者になってくると他にも色々考えた方が効率が良いのですが、まずは自分がどのように脱毛していきたいかを想像してみましょう。
すぐにでも脱毛を終えたい方やできるだけ金銭面の負担を減らしたい方、痛みが少ない方が良いのか、人知れず自宅で脱毛したいのか、選択肢は本当にたくさんございます。
一体どの方法で脱毛するのかによって脱毛するペースは異なりますので、まずはどういった形で脱毛していくのかを検討してみましょう。

